青い料理用バナナと白いんげん豆をトマトソースで煮たウガンダのカトゴを、素朴な器に盛った一皿
🔪下準備25分
🔥調理45分
🍽️分量4
🌍料理ウガンダ料理

カトゴの作り方|ウガンダのマトオケと豆の一鍋料理

約17分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

料理用バナナを切る

所要時間10分

手順1: 料理用バナナを切る

皮つき1.2kgの青い料理用バナナを水で洗い、両端を落とします。包丁で皮に縦の切れ目を入れてむき、厚さ4cm前後の半月か大きめの輪切りにします。4cmの厚切りで中心と外側の火入れをそろえることができます。皮が黄色い、果肉が柔らかい、甘い香りが強いといったバナナは、今回の食感から外れます。切ったら水気を拭き、長く室温に置かず、香味ベースができるまでボウルで待たせます。切り口が乾いて黒ずんだ場合は、表面を薄く切り落として、使える部分の状態を確認してください。

STEP 22 / 5

トマトと玉ねぎを煮る

所要時間12〜15分

手順2: トマトと玉ねぎを煮る

厚手の鍋にギーか植物油15mlを入れ、中火で玉ねぎ200gを5〜7分炒めます。玉ねぎが透き通り、端だけ薄いきつね色になったら、1cm角に切ったトマト450gと塩小さじ1/2を加えます。中火で5〜7分、トマトの角が消え、ソースがとろりとまとまり、木べらの跡が一瞬残るまで煮ましょう。強火で水分を飛ばしすぎず、鍋底に薄い煮汁が残る状態にします。玉ねぎが焦げそうなら、水を大さじ1ずつ足して、黒い焦げを混ぜ込まないようにします。玉ねぎを先に柔らかくしてからトマトを厚いソースにする順序は、Viva! Ugandaの豆入り版と同じです。

トマトの水分が多くても、ここで完全に煮詰めず、鍋底に薄い液体を残します。煮汁の濃さは後から水で直せますが、焦げた苦味は戻せません。料理用バナナを加える前に、香味野菜の青臭さを消しておきます。

STEP 33 / 5

豆を煮汁へなじませる

所要時間10分

手順3: 豆を煮汁へなじませる

汁気をよく落としたゆで豆400gと水300mlを鍋に加え、中火で5分沸かします。弱めの中火に下げてふたをし、さらに5分。豆の中心まで温まり、煮汁が赤褐色になったら次へ進みます。豆の皮を破らず、煮汁だけを赤褐色にするために、木べらは鍋底を一周させるだけにしてください。生豆を使う場合は、この工程ではなく別鍋で完全に柔らかくしてから、同じ量を加えます。水分が足りず豆が鍋底に張り付くときは、熱湯を50mlずつ足して、焦げる前に動かします。

STEP 44 / 5

料理用バナナを重ねて煮る

所要時間20〜25分

手順4: 料理用バナナを重ねて煮る

切った料理用バナナを豆の上に重ね、水200mlを足して、鍋底から合計500ml前後にします。煮汁はバナナの半分から7割ほどに触れる量。完全に沈めると、煮崩れと水っぽさが増します。ふたをして中火で5分、蒸気が立ったら弱めの中火で15〜20分煮ます。途中で1回だけ底からそっと返し、煮汁がバナナに薄くまとわり、フォークは通るが、輪切りの角は残るところで止めましょう。乾いたら熱湯を50mlずつ、煮汁が多ければふたを外して弱火で5分。強く混ぜないでください。

バナナを何度も混ぜず、鍋を前後にゆするか、木べらで一度だけ底を通します。煮汁は少なすぎると焦げ、多すぎるとソースが薄くなるので、熱湯50ml単位で調整してください。葉を使う場合は、しならせたバナナの葉を鍋底に敷き、葉が水に浸かり続けない量にします。主レシピは葉なしでも成立します。

STEP 55 / 5

煮汁をまとめて盛る

所要時間5分

手順5: 煮汁をまとめて盛る

ふたを外し、弱火で3〜5分だけ水分を整えます。バナナの角が崩れ始める前に火を止め、塩の残り小さじ1を味見しながら加えます。目安は、煮汁がスプーンに薄く残り、具材の輪郭が見えること。スプーンですくうと流れ、鍋底に戻した跡が2秒ほど残る濃度です。青菜200gは別に加熱し、香菜10gや青唐辛子5gは、使うなら盛り付けのときに添えます。マトオケの粒をつぶし切らず、豆の皮とバナナの断面を残して、温かいまま出してください。バナナが崩れてしまったら、混ぜずにそのまま火を止め、煮汁と豆を上からかけて食感の差を残します。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

Viva! Ugandaの豆入り版は、10本のマトケ、500gの生豆、玉ねぎ、トマト、油、塩、水で構成されています。以下の4人分は、この組み合わせを日本の売り場で扱いやすいよう、皮つき重量とゆで豆重量に直した編集部案です。青い料理用バナナは、黄色い甘いバナナで代用しないでください。熟度が食感と甘味を変えるからです。ゆで豆は無塩または低塩を選び、缶汁を切ってから使います。生豆を使う場合は、別鍋で柔らかくしてから同じ工程に入れます。通販で探すのは料理用バナナ、近所で揃えるのは豆と香味野菜と考えてください。

青い料理用バナナ、ゆで豆、トマト、玉ねぎ、ギー、青菜をカトゴ用に分けた材料
カトゴの材料は料理用バナナ、豆、トマトと玉ねぎ、仕上げの青菜に分けて準備する
7品目

カトゴ本体

材料 分量 代替・備考
青い料理用バナナ(グリーンプランテン、マトオケの代替) 皮つき1.2kg(6〜8本) 皮が緑色で硬いもの。黄色いデザートバナナは使わない
ゆで白いんげん豆またはキドニービーンズ 400g 缶詰・パック品は汁を切る。現地の生豆は別鍋で柔らかく煮てから使う
玉ねぎ 1個(約200g) 5mm角。赤玉ねぎでもよいが、甘味の出方が変わる
トマト 3個(約450g) 完熟を刻む。水分の少ない品種は水を50ml足す
ギーまたは植物油 大さじ1(15ml) ギーは現地の風味に寄せやすい。植物油なら米油・菜種油など
水 500ml 料理用バナナが半分浸かり、煮汁が鍋底に残る量から調整
塩 小さじ1と1/2(約9g) 豆の塩分を見て減らす。最初に全量を入れず最後に調整
4品目

仕上げと添えもの

材料 分量 代替・備考
青菜 200g ほうれん草、ケール、小松菜など。別にゆでるか炒める
香菜 10g Viva! Ugandaの盛り付け提案に合わせた任意の仕上げ。苦手なら省く
青唐辛子 1本(約5g) 任意。辛さを出す場合だけトマトと一緒に加える
バナナの葉 2枚 任意。香りを足す場合に鍋底へ敷く。主レシピは葉なしで成立する
コツ

料理用バナナは「プランテン」「料理用バナナ」という一般名で探します。豆、トマト、玉ねぎ、青菜、油は一般的な売り場の品でかまいません。バナナの葉は任意で、香りを足したいときの材料です。

注意

豆を使うので、豆類アレルギーのある人には出さないでください。ギーは乳由来の原料表示が関わるため、乳成分を避ける人は植物油に替え、製品表示を確認します。缶詰やパックの豆、ギー、植物油は、商品ごとの原材料と塩分表示を見ておきましょう。


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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
440kcal
エネルギー
10.0g
タンパク質
5.5g
脂質
92.5g
炭水化物
12.5g
食物繊維
1035mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

朝の鍋から始まる、ウガンダのカトゴ

ウガンダの朝、食堂の奥で大きな鍋のふたが持ち上がります。立ちのぼる湯気の中に、青い皮をむいた料理用バナナの白っぽい切り口、トマトと玉ねぎがとろりと溶けた赤い煮汁、そこに沈む豆。甘く熟したデザートバナナとは別物の、ほくほくと締まった青いバナナです。朝の鍋に主食とソースが一緒に入るところが、この料理のいちばんの魅力です。

トマトと玉ねぎの煮汁に料理用バナナと豆を重ねたカトゴの朝食卓
ウガンダの朝食として、料理用バナナと豆を一つの鍋で煮るカトゴ

カトゴ(Katogo/Katoogo)は「混ぜ合わせたもの」を表す料理名です。Daily Monitorは、主食とソースを同じ鍋で調理する料理と説明し、マトオケを共通の軸に置いています。朝食、特にブガンダと西部ウガンダの食卓で語られることが多い一方で、ウガンダ各地域に広がる料理でもあります。つまり決まった一つのレシピがあるわけではなく、マトオケを軸に具材が変わる一鍋料理だと捉えるのがちょうどよいのです。

この記事で作るのは、豆入りカトゴの4人分です。主役のマトオケ(matooke/matoke)は緑色の調理用バナナで、黄色く熟したデザートバナナとは用途が違います。日本では「料理用バナナ」「青いプランテン」「グリーンプランテン」といった一般名で探してください。黄色いバナナではなく青い料理用バナナを選ぶことが、この料理の入口です。レシピは、ゆで豆を使って浸水の時間を省いた編集部の再現案です。蒸してつぶす主食としてのマトオケが気になったら、マトオケの記事も覗いてみてください。

豆知識

料理名にはKatogoとKatoogo、主食にはmatookeとmatokeという両方の綴りが見つかります。この記事では日本語で「カトゴ」「マトオケ」と書き、英語・現地表記は初出に添えています。検索するときは綴りを変えて試すと見つかりやすくなりますが、綴りの違いが別の料理を示すとは言い切れません。


ブガンダから各地へ広がる、カトゴの食卓

Masaka Cityの食文化ページは、ブガンダの料理として、マトオケ、キャッサバ、さつまいも、ヤムと豆を合わせるカトゴを挙げています。かたやDaily Monitorは、ブガンダと西部ウガンダの朝食であり、ウガンダ各地域に共通する料理だと位置づけています。ブガンダだけのものとも、どこでもまったく同じものとも言えません。主食側とソース側の組み合わせで姿が変わる料理なのです。

青い料理用バナナ、豆、根菜、トマト、玉ねぎをウガンダの鍋料理の材料として並べた台所
カトゴはマトオケだけでなく、豆や根菜など土地で手に入る材料を一鍋に組み合わせる
組み合わせ 現地資料で確認できる位置づけ 日本の台所での扱い
マトオケ+豆 Bagandaの食文化ページと現地レシピに登場する豆入り版 今回の主レシピ。ゆで豆で作業量を抑える
マトオケ+byenda Daily Monitorのkatogo-byenda。byendaはトライプやスイートブレッドを含む内臓の呼び方 主レシピに混ぜず、地域差とFAQで説明する
キャッサバ/さつまいも/ヤム+豆 Bagandaの料理として紹介される別の主食側 バナナが手に入らない日の別系統。マトオケ版と同じ味とは扱わない
マトオケ+玉ねぎ・トマト・塩・水・ギー マトオケの調理記事に出てくる簡素なkatogoの構成 ギーは植物油へ置換可。豆を足すと主菜としての厚みが出る

現地ではマトオケ以外の根菜も主食側になりますし、ソース側には豆のほか、肉、落花生、青菜などが入ります。カトゴという名前だけで材料が決まるわけではなく、家庭や地域、手に入る食材によって幅があります。同じ名前でも、鍋の中身で朝食の表情が変わるのです。今回は料理用バナナと豆の組み合わせに絞りました。日本で材料を揃えやすく、バナナや豆の食感の変化も見分けやすいからです。

蒸したマトオケとの違いも触れておきましょう。マトオケは葉と茎で支え、湯が食材へ直接触れないようにして長く蒸します。Daily Monitorは、少人数なら長い蒸し工程より、煮る(braiseする)katogoのほうが現実的だと紹介しています。カトゴは蒸しマトオケを再現する料理ではなく、主食とソースを一つの鍋で仕上げる、別の調理法です。葉の香りを追う料理と、鍋の煮汁を抱える料理と言えば伝わるでしょうか。バナナの葉で肉やソースを包む料理なら、ルウォンボという別のウガンダ料理があります。

豆知識

byendaは、Daily Monitorのレシピではトライプとスイートブレッドとして説明されています。英語のoffalは内臓全般を指す広い言葉なので、byendaを一つの部位名と決めつけないほうがよさそうです。日本で作る主レシピは豆入りにしてあり、生の内臓の下処理や販売条件には、この記事では踏み込みません。

朝の食卓では、Daily Monitorがカトゴを朝食として紹介し、Viva! Ugandaは豆入り版を温かい一皿として示しています。主食とおかずを別皿に分けず、煮汁が料理用バナナにまとわる一皿です。豆の煮汁を主食が受け止めるのが、この料理の面白いところ。ただ、トマト、玉ねぎ、豆、バナナだけでは少し重いので、仕上げに青菜か香菜を添める構成にしました。


火加減と食感を戻す三つのコツ

鍋の中で起きやすいのは三つです。料理用バナナが硬いときは、煮汁の量とふたを確認して、熱湯50mlを足し、弱めの中火で10分追加します。煮汁が薄いときは、ふたを外して弱火で3〜5分。豆をつぶすつもりで激しく混ぜてはいけません。バナナが崩れたときは、火を止めて混ぜず、次回は厚さ4cmを守り、追加加熱を短くします。見るのは時計よりも、色、粘度、フォークの入り方です。乾きは熱湯、薄さはふた、崩れは停止で直すと覚えておくと慌てません。

鍋の中で煮汁の濃度と料理用バナナの角を確認するカトゴの仕上がり
フォークが通り、煮汁が薄くまとわり、料理用バナナの角が残る仕上がり
コツ

水は一度に大量に足さず、熱湯を50mlずつ。冷水を足すと温度が落ちるので避けます。ふたを閉じたままの追加加熱は柔らかくなりますが、蒸気と煮汁が増えます。ふたを外す追加加熱は水分が減る代わりに鍋底が焦げやすいので、弱火と短時間を守ってください。

注意

農林水産省の案内に沿い、残りは大鍋のまま放置せず、浅い容器へ小分けして粗熱を短くとります。速やかに冷蔵または冷凍し、食べるときは中心まで十分に再加熱してください。におい、色、味だけで安全性を判断せず、少しでも異常があれば食べないでください。保存日数はここで保証できません。室温、容器、冷却速度、食材の表示を優先します。

朝食の皿に置くもの

Daily Monitorはカトゴを朝食として扱い、豆入りのレシピには青菜と果汁を添える構成を示しています。Viva! Ugandaも、香菜か青菜を添えた温かい一皿を提案しています。料理用バナナと豆は別皿に分けず、トマトの煮汁を含んだ主食をスプーンで取り分けます。主食を別に炊かず、鍋の中で朝食が完結するわけです。日本の朝食なら、青菜を別皿に、果汁を飲み物にすると、重さがほどよく整います。

青菜と香菜を添え、トマト色の煮汁をまとったカトゴを朝の食卓に置いた盛り付け
カトゴは豆と料理用バナナを一つの皿に盛り、青菜を添えて食べる

近いウガンダ料理も並べておきます。マトオケは葉で蒸してつぶす主食側、カトゴはソースと同じ鍋で煮る一皿です。ルウォンボは肉やきのこをバナナの葉で包む蒸し料理で、葉の使い方がカトゴと違います。キコマンドは刻んだチャパティと豆を合わせる屋台や家庭の軽食で、同じ朝食でも主食の形が異なります。鍋、葉、チャパティと、食べる時間も役割も少しずつ違うのが、ウガンダの食卓の面白さです。

代替、辛さ、保存について

料理用バナナとキャッサバの代替材料、浅い容器に小分けしたカトゴと青唐辛子を並べた保存準備
代替材料と、残りを浅い容器へ小分けする保存の準備

マトオケが見つからないときは何を使うか

第一候補は青い料理用バナナ、つまりプランテンです。料理用として硬いものを選んでください。キャッサバやさつまいもは、カトゴの主食側に実際にある別のバリエーションですが、バナナ版と同じ風味にはなりません。黄色いデザートバナナは甘味と柔らかさが強いので、今回の代わりには使いません。バナナの葉がなければ、主レシピは葉なしで作ります。ただし、それで葉の香りまで再現できるわけではありません。

豆を肉に替えてもカトゴと呼べるか

Daily Monitorの定義では、ソース側は肉、豆、エンドウ、落花生、青菜などに広がります。byenda版はマトオケと内臓を合わせる、現地の別構成です。日本で再現するなら、下処理済みの食材表示と加熱条件を優先してください。今回の豆入り版から生の内臓に変えると、煮込み時間、衛生管理、味が変わります。材料表の単純な置き換えとは考えないでください。

辛さを足したいときはどうするか

青唐辛子は材料表の任意項目で、トマトを加えるときに1本、約5gまでです。種を残すと辛味が強くなるので、初回は半分量から味を見てください。辛味を足しても、料理用バナナの熟度、豆の柔らかさ、煮汁の濃度は変えません。

作り置きできるか

粗熱を短くとって浅い容器へ小分けし、冷蔵か冷凍にします。大鍋のまま室温に置かないでください。食べる分だけ、鍋か電子レンジで中心まで十分に再加熱します。冷蔵すると料理用バナナが煮汁を吸って、初日より柔らかくなります。翌日は水を少量足し、弱火で温めてください。保存状態に不安があるときや、におい、色、味に異常があるときは、食べずに廃棄します。

主な参考リンク

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