冷やしたクラパタルトを若いココナッツとくるみと一緒に盛った皿
🔪下準備30分
🔥調理35分
🌍料理インドネシア料理(北スラウェシ・マナド)

クラパタルトの作り方|マナドのココナッツカスタード

26分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 5

果肉と具材を整える

所要時間10分

手順1: 果肉と具材を整える

若いココナッツの果肉200gを幅4mm、長さ3〜4cmの細切りにし、冷凍品は解凍後に水分を押さえます。レーズン30gは湯、またはラム酒5mlに10分浸し、くるみ30gは2〜4mmに刻みます。汁が皿にたまらず、果肉を持ち上げても水滴が落ちなければ、カスタードが水っぽくなりにくい状態です。

STEP 22 / 5

カスタード液を冷たい鍋で合わせる

所要時間8分

手順2: カスタード液を冷たい鍋で合わせる

ボウルで卵黄2個、砂糖70g、コーンスターチ35g、塩1gを混ぜ、牛乳150ml、ココナッツミルク200ml、ココナッツウォーター100mlを少しずつ加えます。液が白く均一で粉の粒が残らず、泡立て器の筋が流れて消える状態にします。鍋へ移し、シナモン1/2本と結んだパンダンを入れ、弱めの中火で8〜10分、底を絶えず混ぜます。へらの跡が2秒残り、沸騰の大きな泡が出る前に火を止め、バター25gとバニラ5mlを混ぜて香草を取り出します。

STEP 33 / 5

果肉とカスタードを容器へ重ねる

所要時間8分

手順3: 果肉とカスタードを容器へ重ねる

耐熱容器4個へ果肉、レーズン、くるみを半量ずつ分け、温かいカスタードを注ぎます。表面から1cm下で止め、残りの果肉と具材を散らしてから、スプーンで軽く沈めます。10分置いて表面の湯気を抜き、液体が容器の側面から分離していないことを確認します。具材を詰めすぎると、冷えた時にカスタードが割れます。

STEP 44 / 5

メレンゲを泡立ててのせる

所要時間8分

手順4: メレンゲを泡立ててのせる

油分のないボウルで卵白2個分を中速で泡立て、白い泡が細かくなったらレモン汁5mlを加えます。砂糖35gを3回に分け、泡立て器を持ち上げた先が曲がらず、表面がつややかになるまで6〜8分泡立てます。容器へ均等にのせ、縁まで広げて薄い山を作ります。卵黄や水滴が入った卵白は膨らみにくいため、分ける時は別の器を使います。

STEP 55 / 5

焼いて冷やし、食べる温度を決める

所要時間35分

手順5: 焼いて冷やし、食べる温度を決める

160℃の中段で20〜25分焼き、メレンゲの表面が淡いきつね色になり、中心がゆっくり揺れるところで止めます。卵料理として中心が71℃に達したことを確認できる場合は温度を優先し、確認できない場合も液状のカスタードが流れない状態まで焼きます。室温で30分以内に粗熱を抜き、ふたをして冷蔵庫で2時間冷やします。

焼きたてはカスタードが柔らかく、スプーンですくうと形が崩れやすいです。

温かいまま出すなら、中心まで火が入り、メレンゲが固まったことを確認してから15分置きます。

冷たい仕上がりを選ぶなら、冷蔵庫で2時間を省かない方が、果肉の細い繊維とカスタードのなめらかさが分かれます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
17品目

材料

若いココナッツ、ココナッツミルク、牛乳、卵、コーンスターチ、レーズン、くるみ、シナモンを並べた材料
無糖のココナッツミルクと水気を切った若いココナッツが、カスタードの香りと食感を決める

容量180〜200mlの耐熱容器を4個使います。 生の若いココナッツがなければ、無糖の冷凍品を冷蔵庫で解凍し、表面の水分をペーパーで押さえてください。 砂糖漬けのココナッツは甘さと水分が変わるため、この配合には向きません。

材料 分量 代替・備考
若いココナッツの果肉 200g 無糖の冷凍品で代用。3〜4cmの細切りにする
無糖ココナッツミルク 200ml 缶は使用前によく振る。濃い部分だけをすくわない
牛乳 150ml 乳製品を避ける場合は無糖のオーツミルクで代用できる
無糖ココナッツウォーター 100ml 水100mlに置き換えてもよいが、香りは少し細くなる
グラニュー糖 70g きび砂糖なら同量。黒糖は30gまでにする
コーンスターチ 35g カスタードの骨格。片栗粉だけでは食感が変わる
卵黄 2個分、約36g 卵白はメレンゲに使う。卵黄が余る配合ではない
無塩バター 25g 火を止めてから加える
1g 甘さとココナッツの香りを締める
レーズン 30g ラム酒5mlに10分浸すと香りが出る。子ども向けは湯で戻す
くるみ 30g アーモンド30gでもよい。2〜4mmの粗さに刻む
シナモンスティック 1/2本 カスタードに香りを移して取り出す
パンダンリーフ 1枚、約15cm あれば結んで煮る。なければ省く
バニラエッセンス 5ml パンダンを省く時の香りの補助
卵白 2個分、約60g 水分や油分のない器で使う
グラニュー糖、メレンゲ用 35g 3回に分けて加える
レモン汁 5ml メレンゲを締める。クリームタータ1gでもよい

卵、乳、くるみを含みます。 ココナッツミルクやナッツの加工品には、商品によって大豆や小麦などの混入表示があるため、アレルギーがある場合は購入時に原材料と同一工場表示を確認してください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
98
kcal
1.8g
タンパク質
5.3g
脂質
10.5g
炭水化物
0.8g
食物繊維
35mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド
GABAN シナモンスティック 25g
GABAN シナモンスティック 25g
リサーチ日時:2026年8月4日

スプーンが表面を割る、マナドの冷たいココナッツ菓子

冷やしたクラパタルトにスプーンを入れると、先にメレンゲの軽い抵抗があり、その下から卵のカスタードがゆっくり現れます。 白い生地の中には、若いココナッツの細長い果肉、甘酸っぱいレーズン、くるみの小さな歯触りが隠れています。

クラパタルト(Klappertaart)は、インドネシア北スラウェシ州のマナドに結び付く菓子です。 オランダの影響を受けた菓子として紹介され、若いココナッツを主役に、卵、乳、ナッツ、レーズンを重ねます。 焼きたての熱だけで押し切る菓子ではなく、粗熱を抜いてから冷やす時間まで含めて、味の輪郭が整います。

日本で作る時に迷うのは、現地の若いココナッツを探すことよりも、カスタードの水分をどこで止めるかです。 缶のココナッツミルクを増やせば香りは強くなりますが、入れすぎると焼いたあとも中心がゆるく残ります。 そこで小さな耐熱容器4個に分け、ココナッツの香りを保ちながら、冷やしてスプーンですくえる硬さへ寄せます。

同じインドネシアでも、香りを米へ移すナシウドゥックとは違い、クラパタルトではココナッツの水分と卵を固める判断が主役です。 東インドネシアの粉菓子まで広げたい人はバゲアも、甘い軽食の食感を比べたい人はセラビも続けてどうぞ。

この記事の判断軸

香りを太くしたいなら、無糖のココナッツミルクを200ml使い、若いココナッツの果肉を水切りして加えます。

カスタードは沸騰させず、へらの跡が2秒ほど残るところで火を止めます。

冷やす時間を取れない日は、メレンゲを省いて温かく出せますが、卵料理としての火入れと保存条件は変えません。

買い出し|缶は香りの土台、果肉は食感のために買う

無糖のココナッツミルク缶、若いココナッツの果肉、レーズン、くるみを小さな耐熱容器と一緒に並べた買い出し風景
通販で探す価値があるのは、無糖のココナッツミルクと若いココナッツの食感を補える材料

日本では若いココナッツの果肉が、いつでも生で買えるとは限りません。 生の果肉がなければ無糖の冷凍品で十分ですが、ココナッツミルクまで省くと、牛乳と卵の味が前に出て別のカスタードになります。 ここで買う価値があるのは、400ml缶を半分使っても残りをカレーや米料理へ回せること、そして「無糖」と原材料表示を購入前に確認できることです。 すでに濃いココナッツミルクが冷蔵庫にあり、今回だけ少量を作るなら新たに買わなくても構いません。

リンク先では、内容量400ml、無糖かどうか、原材料にココナッツ以外の甘味料が入っていないかを確認してください。

買った缶の残りは別の清潔な容器へ移し、缶の表示に従って冷蔵します。 開封後の扱いは製品ごとに異なるため、保存日数を記事側で決め打ちせず、表示とにおい、状態を優先してください。

調理のコツ|水分を増やさず、香りを一筋に

固まったカスタード、ゆるいカスタード、焼き色が濃すぎるメレンゲを並べたクラパタルトの仕上がり比較
カスタードの跡、中心の揺れ、メレンゲの色を別々に見ると失敗箇所を特定しやすい

ココナッツミルクの缶は、底に濃い部分が沈んでいることがあります。 開ける前によく振り、鍋へ入れる前に牛乳と混ぜると、最初だけ脂が濃くなって後半が水っぽくなるのを防げます。

シナモンは粉を全体へ散らすより、スティックを短時間煮て取り出す方が、ココナッツの香りを隠しません。 このスティックを選ぶのは、チャイや焼き菓子にも使い回せ、香りの強さを途中で止められる時です。 手元に香りの残った粉があり、今回だけ作るなら見送ってください。 リンク先では内容量25gと、シナモン以外の原材料が入っていないかを確認できます。

起きたこと 主な原因 その場での戻し方
カスタードが冷やしても流れる 果肉の水分が多い、加熱不足 5gのコーンスターチを15mlの冷たい牛乳で溶き、鍋へ戻して弱火で2〜3分混ぜる
カスタードが重く切れる 沸騰させた、でんぷんが多い 火を止め、温かい牛乳10mlを加えて泡立て器でゆっくりのばす
メレンゲが水を出す ボウルの油分、砂糖の入れ方が早い 油分のない器で卵白を立て、砂糖を3回に分ける。のせたらすぐ焼く
表面だけが濃くなる 上火が強い、容器が上段にある 中段へ移し、表面にアルミホイルを軽くかぶせて160℃で中心まで焼く
果肉が硬く感じる 若いココナッツでない、切り幅が太い 4mm幅に細くし、冷凍品は完全に解凍してから使う

味が薄く感じても、最初に砂糖を足すとは限りません。 塩が抜けている、シナモンを煮すぎている、ココナッツミルクが分離していたという順に確認すると、甘さを増やさず香りを戻せます。

食卓の変化|冷やすか、温かいまま出すか

冷やしたクラパタルトをスプーンですくい、温かい紅茶と若いココナッツを添えた食卓
冷やすとカスタードが締まり、温かい飲み物と合わせるとココナッツの香りが戻る

クラパタルトは、材料を変えるより、出す温度を変えるだけでも印象が変わります。 冷たい状態ではカスタードと果肉の境目がはっきりし、少し温かい状態ではバターとココナッツの香りが広がります。 どちらが正しいかではなく、食後に小さく出すのか、焼きたてを囲むのかで選んでください。

変え方 分量・手順 仕上がり
生の果肉を冷凍品に替える 無糖の冷凍果肉200gを冷蔵解凍し、水分を押さえる 香りは少し穏やかだが、食感は保ちやすい
パンダンを使う 15cmを結び、カスタードを煮る時に入れて最後に取り出す バニラより青く甘い香りになる
ラム酒を省く レーズンを湯に10分浸す 子どもと食べやすく、果実の甘さが前に出る
くるみをアーモンドに替える 同量30gを2〜4mmに刻む 香ばしさが軽く、歯触りが明るくなる
メレンゲを省いて冷やす カスタードを焼き、粗熱後にナッツを散らして2時間冷やす 表面は軽くならず、卵とココナッツが主役になる
大きな器で焼く 18cmの耐熱皿に移し、160℃で30〜35分を目安に焼く 中心の火入れに時間がかかるため、71℃と状態を確認する
甘さを控える 本体の砂糖60g、メレンゲ用30gにする ココナッツの香りが前に出るが、冷やすと甘さは弱く感じる

余ったココナッツミルクを食事へ回すなら、香りを米へ含ませるナシウドゥックが分かりやすい選択です。 小麦粉を使わない東インドネシアの菓子へ寄せたい時はバゲア、薄い生地とココナッツを楽しみたい時はセラビへ進むと、同じ甘いココナッツでも食感の設計が変わります。

マナドの食卓で生まれた、オランダ語の名前

若いココナッツ、くるみ、レーズンを添えたクラパタルトと、熱帯の食卓を思わせる器の静物
マナドに結び付くココナッツ菓子を、材料の重なりから眺める

クラパタルトを「インドネシア風のタルト」とだけ呼ぶと、料理の来歴が少しこぼれます。 学術誌の論文は、オランダ統治期の接触のなかで、マナドへ伝わったレシピがインドネシアの材料と重なり、クラパタルトがマナドに結び付く菓子になったと整理しています。 これは単純に一つの国の料理が別の国へ移ったという話ではなく、誰が作り、何が手に入り、どんな場面で食べるかによって料理の輪郭が変わったということです。

現地の紹介では、若いココナッツの細長い果肉に、くるみやレーズンを合わせ、ラムの香りを添えた甘いカスタード菓子として描かれています。 特別な日に出される菓子として研究された記録もあり、食後に冷やして出すという説明もあります。 マナドの強い料理のあとに、辛さを残さず冷たい甘さへ移る流れも、この菓子の居場所を想像させます。

日本での代替は、文化を薄めるための妥協ではありません。 若いココナッツが柔らかいこと、ココナッツミルクが脂と香りを持つこと、卵とでんぷんが液体を支えることを分けて考えるための作業です。 生の果肉が冷凍品に変わっても、果肉の細さと水切りを守れば、スプーンの先でカスタードと繊維が分かれる感じは残せます。

よくある質問

若いココナッツの果肉が見つからない時は?

無糖の冷凍若いココナッツを200g使い、冷蔵庫で解凍して表面の水分を押さえます。 砂糖漬けのココナッツやシロップ漬けは、砂糖と水分を同時に増やすため、今回の配合には使いません。 どうしても果肉がなければ、無糖のココナッツフレーク80gと牛乳20mlを加える代案はありますが、若い果肉の柔らかい歯触りは再現できません。

パンダンリーフは必須ですか?

必須ではありません。 パンダンを使う時は15cmを結んでカスタードに入れ、火を止める時に取り出します。 手に入らない場合はバニラ5mlとシナモンスティック1/2本で香りを組み立てれば、ココナッツの主役を隠しません。

カスタードが水っぽくなったらどう戻しますか?

鍋へ戻し、コーンスターチ5gを冷たい牛乳15mlで溶いたものを加え、弱火で2〜3分混ぜます。 熱いカスタードへ粉を直接入れるとだまになるので、必ず冷たい液体へ分散させてから加えてください。 次回は果肉を水切りし、へらの跡が2秒残るまで加熱してから容器へ移します。

焼いたクラパタルトは何日保存できますか?

粗熱を抜いてからふたをし、冷蔵で2〜3日を目安に食べ切ります。 卵料理は室温に2時間以上置かず、気温が32℃を超える環境では1時間以内に冷蔵してください。 食べる分だけ取り出し、におい、表面の水分、カビがあれば日数に関係なく廃棄します。

卵やナッツのアレルギーがある場合は?

卵はカスタードとメレンゲの両方に使い、くるみはナッツの食感を担います。 卵を抜くとコーンスターチだけの菓子へ設計し直す必要があり、ナッツを抜く場合は同量のココナッツを足すより、具材を増やさず作る方が水分を読みやすいです。 乳、卵、くるみ、ココナッツを含む商品表示を確認し、家族に重いアレルギーがある場合は共有の調理器具を使わないでください。

保存と火入れ

FoodSafety.govは、卵を含む料理を中心温度71℃まで加熱し、調理後は2時間以内に冷蔵する目安を示しています。 見た目だけで判断しにくい時は、中心温度と時間を優先してください。

主な参考リンク

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