薄いブルグル生地で肉餡を包み、三角形に切り分けたイラクのクッバ・モスル
🔪下準備90分
🔥調理30分
🌍料理イラク料理

クッバ・モスルの作り方|イラクの大皿ブルグル肉パイ

31分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 6

玉ねぎと肉餡を先に冷ます

手順1: 玉ねぎと肉餡を先に冷ます

フライパンに油15mlを入れて中火にかけ、5mm角のみじん切りにした玉ねぎを6〜8分炒めます。

透き通って縁が薄いきつね色になったら羊ひき肉、塩、オールスパイス、カルダモン、シナモン、クローブ、黒こしょうを加え、肉の赤みが消えるまで5〜6分炒めます。

肉がほぐれ、フライパンの底に汁気が残らない状態まで炒めると、冷ました餡が生地を押し上げにくくなります。

松の実を加えるなら別の小鍋で1〜2分だけ転がし、薄い金色になったところで餡へ混ぜます。

パセリとレーズンを加え、バットへ広げて15分以上冷まします。

熱い餡を挟むと外皮が蒸れて裂けるため、指で触れて温かさを感じない状態まで下げるのが目安です。

STEP 22 / 6

ブルグルを戻して外皮のペーストにする

手順2: ブルグルを戻して外皮のペーストにする

ボウルへ細粒ブルグル、粗挽きブルグル、セモリナ粉、塩、オールスパイスを入れ、水180mlを加えて混ぜます。

10分置いて粒が水分を吸ったら、牛ひき肉を加えて手でひとまとまりにし、残りの水を少量ずつ足します。

フードプロセッサーへ2〜3回に分けて入れ、1回2分を目安に回します。

指で押すとひびが細く閉じ、持ち上げてもぼろぼろ落ちない、硬めの粘土のような状態が成功です。

柔らかくしすぎると、円盤にのばしたとき縁が重さに負けます。

ラップをかけて20分休ませると、粒の水分が全体へ回ります。

生地を手で練ることもできますが、粒が残りすぎると薄くのばしたときに裂けます。

フードプロセッサーを買うのは、クッバの外皮、フムス、ナッツペーストなどを繰り返し作る人です。

一度だけ試す人や、粗い食感を残したい人は、包丁で細かく刻んでから手で長めに練る方法を選べます。

リンク先では、3.6Lクラスの容量と付属刃の構成を確認してください。

rakuten: フードプロセッサー 3.6Lクラス

moshimoHtmlBase64: PCEtLSBTVEFSVCBNb3NoaW1vQWZmaWxpYXRlRWFzeUxpbmsgLS0+CjxzY3JpcHQgdHlwZT0idGV4dC9qYXZhc2NyaXB0Ij4KKGZ1bmN0aW9uKGIsYyxmLGcsYSxkLGUpe2IuTW9zaGltb0FmZmlsaWF0ZU9iamVjdD1hOwpiW2FdPWJbYV18fGZ1bmN0aW9uKCl7YXJndW1lbnRzLmN1cnJlbnRTY3JpcHQ9Yy5jdXJyZW50U2NyaXB0Cnx8Yy5zY3JpcHRzW2Muc2NyaXB0cy5sZW5ndGgtMl07KGJbYV0ucT1iW2FdLnF8fFtdKS5wdXNoKGFyZ3VtZW50cyl9OwpjLmdldEVsZW1lbnRCeUlkKGEpfHwoZD1jLmNyZWF0ZUVsZW1lbnQoZiksZC5zcmM9ZywKZC5pZD1hLGU9Yy5nZXRFbGVtZW50c0J5VGFnTmFtZSgiYm9keSIpWzBdLGUuYXBwZW5kQ2hpbGQoZCkpfSkKKHdpbmRvdyxkb2N1bWVudCwic2NyaXB0IiwiLy9kbi5tc21zdGF0aWMuY29tL3NpdGUvY2FyZGxpbmsvYnVuZGxlLmpzPzIwMjIwMzI5IiwibXNtYWZsaW5rIik7Cm1zbWFmbGluayh7Im4iOiLjgJDljJfmtbfpgZPjg7vmspbnuITjg7vpm6Lls7bphY3pgIHkuI3lj6/jgJHjgJDku6PlvJXkuI3lj6/jgJHjg5Xjg7zjg4njg5fjg63jgrvjg4PjgrXjg7wg44Ot44Oc44Kv44O844OXIOODnuOCuOODn+ODg+OCr+OCuSDlpJrmqZ/og73jg6Ljg4fjg6sgMy42TCA3MDBXIOWwj+Wei+ODleODvOODieODl+ODreOCu+ODg+OCteODvCDoqr/nkIYg44Kt44OD44OB44OzIOW/hemcgOWTgSDjg63jg5zjg7vjgq/jg7zjg5cgUk0tNTIwMEYiLCJiIjoiIiwidCI6IiIsImQiOiJodHRwczpcL1wvdGh1bWJuYWlsLmltYWdlLnJha3V0ZW4uY28uanAiLCJjX3AiOiIiLCJwIjpbIlwvQDBfbWFsbFwva29uYW5cL2NhYmluZXRcL29nMDU5XC80NTcxMjA2NDMyNjY4XzEuanBnIl0sInUiOnsidSI6Imh0dHBzOlwvXC9pdGVtLnJha3V0ZW4uY28uanBcL2tvbmFuXC80NTcxMjA2NDMyNjY4XC8iLCJ0IjoicmFrdXRlbiIsInJfdiI6IiJ9LCJ2IjoiMi4xIiwiYl9sIjpbeyJpZCI6MSwidV90eCI6IualveWkqeW4guWgtOOBp+imi+OCiyIsInVfYmMiOiIjZjc2OTU2IiwidV91cmwiOiJodHRwczpcL1wvaXRlbS5yYWt1dGVuLmNvLmpwXC9rb25hblwvNDU3MTIwNjQzMjY2OFwvIiwiYV9pZCI6NTQ3Mzg1NCwicF9pZCI6NTQsInBsX2lkIjoyNzA1OSwicGNfaWQiOjU0LCJzX24iOiJyYWt1dGVuIiwidV9zbyI6MX0seyJpZCI6MywidV90eCI6IkFtYXpvbuOBp+imi+OCiyIsInVfYmMiOiIjZjc5MjU2IiwidV91cmwiOiJodHRwczpcL1wvd3d3LmFtYXpvbi5jby5qcFwvc1wvcmVmPW5iX3NiX25vc3NfMT9fX21rX2phX0pQPSVFMyU4MiVBQiVFMyU4MiVCRiVFMyU4MiVBQiVFMyU4MyU4QVx1MDAyNnVybD1zZWFyY2gtYWxpYXMlM0RhcHNcdTAwMjZmaWVsZC1rZXl3b3Jkcz0lRTMlODAlOTAlRTUlOEMlOTclRTYlQjUlQjclRTklODElOTMlRTMlODMlQkIlRTYlQjIlOTYlRTclQjglODQlRTMlODMlQkIlRTklOUIlQTIlRTUlQjMlQjYlRTklODUlOEQlRTklODAlODElRTQlQjglOEQlRTUlOEYlQUYlRTMlODAlOTElRTMlODAlOTAlRTQlQkIlQTMlRTUlQkMlOTUlRTQlQjglOEQlRTUlOEYlQUYlRTMlODAlOTElRTMlODMlOTUlRTMlODMlQkMlRTMlODMlODklRTMlODMlOTclRTMlODMlQUQlRTMlODIlQkIlRTMlODMlODMlRTMlODIlQjUlRTMlODMlQkMlMjAlRTMlODMlQUQlRTMlODMlOUMlRTMlODIlQUYlRTMlODMlQkMlRTMlODMlOTclMjAlRTMlODMlOUUlRTMlODIlQjglRTMlODMlOUYlRTMlODMlODMlRTMlODIlQUYlRTMlODIlQjklMjAlRTUlQTQlOUElRTYlQTklOUYlRTglODMlQkQlRTMlODMlQTIlRTMlODMlODclRTMlODMlQUIlMjAzLjZMJTIwNzAwVyUyMCVFNSVCMCU4RiVFNSU5RSU4QiVFMyU4MyU5NSVFMyU4MyVCQyVFMyU4MyU4OSVFMyU4MyU5NyVFMyU4MyVBRCVFMyU4MiVCQiVFMyU4MyU4MyVFMyU4MiVCNSVFMyU4MyVCQyUyMCVFOCVBQSVCRiVFNyU5MCU4NiUyMCVFMyU4MiVBRCVFMyU4MyU4MyVFMyU4MyU4MSVFMyU4MyVCMyUyMCVFNSVCRiU4NSVFOSU5QyU4MCVFNSU5MyU4MSUyMCVFMyU4MyVBRCVFMyU4MyU5QyVFMyU4MyVCQiVFMyU4MiVBRiVFMyU4MyVCQyVFMyU4MyU5NyUyMFJNLTUyMDBGIiwiYV9pZCI6NTQ4NDM0MiwicF9pZCI6MTcwLCJwbF9pZCI6MjcwNjAsInBjX2lkIjoxODUsInNfbiI6ImFtYXpvbiIsInVfc28iOjJ9XSwiZWlkIjoiTUxIVDMiLCJzIjoicyJ9KTsKPC9zY3JpcHQ+CjxkaXYgaWQ9Im1zbWFmbGluay1NTEhUMyI+44Oq44Oz44KvPC9kaXY+CjwhLS0gTW9zaGltb0FmZmlsaWF0ZUVhc3lMaW5rIEVORCAtLT4=

STEP 33 / 6

生地を22cmの円盤にのばす

手順3: 生地を22cmの円盤にのばす

生地を4等分し、1個ずつ濡れた手で丸めます。

作業台にオーブンシートを置き、表面へ油を薄く塗り、1個を中央に置いてもう1枚のシートで挟みます。

めん棒を中央から外へ動かし、直径22cm、厚さ2.5〜3mmの円にのばします。

1枚につき5〜7分を目安にのばし、表面がなめらかで縁まで2.5〜3mmなら成形を終えます。

縁だけが薄くなりすぎないよう、途中でシートをめくり、ひびが出た部分を濡れた指で押さえてから再びのばします。

皿を当てて形を整えると、焼き上がったときに餡が片側へ寄りません。

STEP 44 / 6

肉餡を挟んで縁を閉じる

手順4: 肉餡を挟んで縁を閉じる

下側の円盤へ餡の半量をのせ、中心から外へ広げます。

直径18cmほどまで均一に広げ、外周2cmは生地だけ残します。

もう一枚の円盤をシートごと重ね、中央から外へ軽く押して空気を抜きます。

外周を指先で押し、2枚の生地が見えなくなるまで閉じます。

1枚を重ねて閉じるまで7〜10分を目安にし、餡が外へにじまず、縁が均一なら次へ進みます。

縁が厚くなったら、余った生地を指で内側へ押し込んでから、シートを戻して軽く転がします。

表面に穴ができた場合は、余った外皮を米粒2個分だけ水でのばし、上から貼って押さえます。

STEP 55 / 6

下茹でして生地を締める

手順5: 下茹でして生地を締める

幅の広い鍋に水1.5Lと塩5gを入れて沸かし、煮立ちが落ち着く程度の中火にします。

クッバを1枚ずつ入れ、鍋底へ貼り付かないよう最初の30秒だけ箸で湯を回します。

生の円盤は3〜4分、冷凍したものは5〜6分を目安に茹で、表面が少し浮き、縁が締まったら網へ上げます。

ぐらぐら沸かすと縁から割れるため、泡が鍋全体を激しく叩かない火加減を保ちます。

湯から上げた直後は柔らかいので、2分置いて表面の水分を落とします。

STEP 66 / 6

フライパンで焼き色をつけて切り分ける

手順6: フライパンで焼き色をつけて切り分ける

フライパンへ油20mlを入れて中火から中強火にし、クッバを1枚置きます。

片面2〜3分ずつ焼き、表面に薄いきつね色の斑点が出たら裏返します。

中心へ温度計を差し、ひき肉を使った外皮と餡の中心が71℃に達したことを確認してください。

焼き上がりを5分休ませ、包丁を濡らして8等分のくさび形に切ります。

表面は香ばしく、断面の生地はしっとりしていて、餡が外へ流れなければ完成です。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
21品目

材料

以下は22cmのクッバ・モスル2枚、4人分です。

細粒ブルグル、粗挽きブルグル、羊ひき肉、玉ねぎ、松の実、香辛料を並べた材料
生地と餡を分けて揃えるクッバ・モスルの材料
材料 分量 代替・備考
細粒ブルグル 180g 粒が大きい場合はフードプロセッサーで少し砕く
粗挽きブルグル(ジャリッシュの代用) 80g 細粒ブルグル80gに替えられるが、外皮はやや柔らかくなる
牛ひき肉(赤身) 200g 外皮用。脂が多い場合は餡を羊肉だけにしない
セモリナ粉 30g 米粉25gでもよい
220ml まず180mlを加え、残りは生地の状態を見て使う
4g 外皮用
オールスパイス 2g 外皮用。シナモンを0.5g足してもよい
羊ひき肉 300g 牛ひき肉300gに替えられる
玉ねぎ 160g みじん切り。水分が多い品種は炒め時間を延ばす
パセリ 15g 細かく刻む。省略も可能
松の実 30g アーモンド30gに替えるか省略
レーズン 20g 甘い対比が不要なら省略
オールスパイス 2g 餡用
カルダモンパウダー 1g クミンパウダー1gでもよい
シナモンパウダー 0.5g 餡用
クローブパウダー 0.5g 餡用。香りが強ければ0.25g
黒こしょう 1g 餡用
4g 餡用
サラダ油 45ml 餡用15ml、成形用10ml、焼き用20ml
1.5L 下茹で用
ざくろ糖蜜 5ml 仕上げの酸味。なくても料理は成立する

粗挽きブルグルは、粒が大きすぎると薄い外皮の表面に穴が残ります。

細粒だけで作る代替もできますが、80gだけ粗挽きを混ぜると、噛んだときに小麦の粒が完全なペーストになりません。

粗挽きブルグルを買うときの確認点

細粒ブルグルをすでに持っていて、ジャリッシュに近い粒の食感を足したい人が買う材料です。

日本のスーパーでひき割り小麦が見つからない人は、商品ページで「粗挽き」または「ひき割り」の表記と容量を確認してください。

細粒ブルグルだけで済ませる人、クッバを一度だけ試す人は見送っても問題ありません。

小麦を使う料理なので、グルテンに注意が必要です。

松の実は省略またはアーモンドに替えられますが、ナッツ類にアレルギーがある場合は入れないでください。

ひき肉の扱い

外皮にも牛ひき肉を混ぜるため、中心まで十分に加熱します。

色や肉汁だけで火の通りを決めず、FoodSafety.gov の目安に合わせて中心温度71℃を確認してください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

📊 栄養情報(1人分)
675
kcal
33.8g
タンパク質
30.0g
脂質
75.0g
炭水化物
7.5g
食物繊維
850mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド
粗びき小麦 ブルグル 粗挽き
粗びき小麦 ブルグル 粗挽き
リサーチ日時:2026年8月4日
フードプロセッサー(3.6Lクラス)
フードプロセッサー(3.6Lクラス)
リサーチ日時:2026年8月4日

大皿を切り分けるクッバ・モスルの物語

焼き上がった円盤に包丁を入れると、薄い生地がぱりっと鳴り、中央の肉餡から炒めた玉ねぎとスパイスの香りが立ちます。

クッバ・モスルは、ミートボールのように丸めるクッバとは違い、平たい円盤に仕立てるイラク北部モスルの料理です。

大きな一枚を家族で切り分ける姿は、ピザにもパイにも見えますが、食感を決めるのは小麦粉の生地ではありません。

細かいブルグルと肉を練った生地を、破れない限界まで薄くのばすことが味の土台になります。

日本で作るときに迷うのは、現地の食材をどこまで揃えるかです。

ジャリッシュと呼ばれる細かなひき割り小麦が手に入らなくても、細粒ブルグルに粗挽きブルグルを少量合わせれば、粒の違いを残した生地にできます。

ただし、薄くのばすために水を増やすと、柔らかくなる前に裂けます。

この料理で守るべきなのは、材料の完全な一致より、生地を固めに仕上げ、餡を冷ましてから挟む順番です。

クッバ・モスルの呼び方

アラビア語の料理名は、英語資料では Kubba Mosul、Kibbeh Mosul、Kubba Mosuliya など複数の綴りで記されています。

日本語では検索しやすい「クッバ・モスル」に統一します。

モスルの円盤が日本の台所へ来るまで

クッバには、揚げた小さな楕円形、スープに浮かべる形、平たい円盤など複数の姿があります。

SBS Food の取材では、イラク出身の家庭がブルグルを外皮に使う平たい丸形をモスルのスタイルとして紹介し、ラマダン前に家族で大量に作って冷凍する習慣も語られています。

一度に数百個を作る家庭の方法を、そのまま日本の平日の台所へ持ち込む必要はありません。

家庭向けには22cmの円盤を2枚作り、4人でくさび形に切り分けます。

外皮の材料には牛肉、餡には羊肉を使いますが、どちらも牛肉に替えられます。

牛肉と羊肉を分けるのは、外皮へ混ぜる肉を赤身寄りにし、餡へ脂のある肉を使うと、薄い生地としっとりした中心の差が出やすいためです。

中東のレバノン風キッベと比べると、モスル式は成形後の姿が大きく違います。

こちらは細長い先端を作る代わりに、円盤の縁を閉じ、切り分けて食卓へ運びます。

モスルの大皿らしさを残しつつ、家庭で破綻しにくいよう、最初から大きな一枚にせず2枚に分けます。

モスル式の平たいクッバを切り分ける食卓と、奥に並ぶスパイス
丸めるクッバとは違う、モスル式の平たい円盤

下茹でがクッバを守る四つのコツ

焼くだけで仕上げる方法もありますが、薄い円盤を割らずに扱うなら、先に湯で生地を締めるほうが安定します。

茹でてから焼いたクッバ・モスルの断面。薄い外皮とスパイス餡の境目が見える
下茹でで生地を締めると、薄い外皮を保ったまま焼ける
生地がひび割れるとき

水を一度に足すのではなく、手を濡らして表面だけをなでます。

それでも割れるなら、ラップをかけて10分休ませてから、セモリナ粉5gを混ぜて再度2分練ります。

餡を冷ます理由

熱い餡は水蒸気を閉じ込め、上の円盤を押し上げます。

炒め終わったらバットへ広げ、15分以上置いてから包んでください。

茹で湯を強く沸かさない

沸騰の泡が円盤の縁へ直接当たると、閉じた部分から裂けます。

表面がゆっくり揺れる程度を保ち、鍋へ入れた直後だけ湯を回します。

破れたときの戻し方

破れが小さければ、余った外皮を水でのばして穴へ貼り、下茹でを1分短くして扱います。

大きく崩れた場合は、無理に円盤へ戻さず、フライパンで餡と生地を炒める料理へ切り替えてください。

煮る、焼く、酸味を添える選び方

クッバ・モスルは、同じ円盤でも仕上げ方で印象が変わります。

クッバ・モスルをくさび形に切り、トマトとハーブのサラダを添えた家庭の食卓
一枚を切り分け、酸味のあるサラダと並べる

茹でたまま食べる

University of Mosul の資料には、円盤を茹でてそのまま食べる方法も記録されています。

油を控えたい場合は、下茹で後に5分休ませ、オリーブオイルを小さじ1ずつ塗って盛り付けます。

表面は焼いたものより柔らかく、レンズ豆のスープやトマトの煮汁を添えると、餡のスパイスが汁へつながります。

オーブンで焼く

フライパンを使わず、両面へ油を塗ったクッバを180℃のオーブンで20〜25分焼く方法もあります。

ただし、Marga's Iraqi Recipes は焼成だけだと乾きやすかった経験を記しており、最初の一回は下茹でしてから焼く方法をすすめます。

オーブンを選ぶなら、途中で一度裏返し、中心温度71℃を確認してください。

ざくろ糖蜜は「買う理由」がある人だけ

クッバの外皮や餡を成立させる必須材料ではありません。

肉の香りが重く感じる日に、トマトときゅうりのサラダへ5mlだけ混ぜると、甘酸っぱさが皿の端にできます。

クッバ以外にも中東風サラダや焼き野菜へ使う人が買う材料で、今回だけのためならレモン汁5mlで代用してください。

商品ページで原材料と容量を確認できるものを選び、甘いシロップを求めていない人は見送る判断で十分です。

肉の組み合わせを替える

羊肉の香りが苦手なら餡を牛肉に替え、外皮の牛肉はそのままにします。

外皮まで羊肉にするとコクは出ますが、脂が多い挽き肉ではペーストが柔らかくなりやすいため、水を20ml減らしてください。

松の実とレーズンは、食感と甘みを加える要素です。

伝統の一つの形を固定する材料ではないので、ナッツを避ける場合はどちらも省略できます。

家庭の手がクッバの食卓をつなぐ

ブルグル、スパイス、肉餡、円盤を並べてクッバを作るイラクの家庭の食卓
材料を囲み、役割を分けて作るクッバの食卓

モスル式クッバの面白さは、料理の完成形より、円盤を作る手順が食卓の単位になっているところです。

University of Mosul の博物館資料は、クッバをアッシリア期(紀元前9世紀)に触れる料理として紹介し、ひき割り小麦を砕いて肉と混ぜ、石の容器で柔らかくした生地を円盤にのばし、肉、玉ねぎ、ナッツ、干しぶどう、香辛料の餡を挟む工程を記録しています。

これは古代の料理と現代のクッバが同じ配合だったと証明する資料ではありません。

一方で、ひき割り小麦を細かくし、肉と合わせ、保存しやすい形に整えるという作業が、長い時間をかけて土地の道具と一緒に伝わってきたことは読み取れます。

現代の家庭では、石の容器の代わりにフードプロセッサーを使います。

SBS Food の取材に登場するイラク系の家庭では、親族が集まって100〜300個を作り、冷凍して後の食事やラマダンの食卓へ回していました。

別のSBS Foodの記事では、イラク北部のヤズィーディー家庭が春の新年 Ser Sal にクッバ・モスルを作り、学校や市場で料理を分け合った記録もあります。

この二つの記録から見えるのは、クッバが祝いの日だけの特別料理というより、作る人と食べる人を増やせる料理だということです。 大きな円盤を切り分ければ一切れごとの量を調整でき、成形前の生地や完成品を冷凍すれば、作業を一日で終わらせる必要もありません。 日本で22cmを2枚にするのは、現地の大皿を小さくするだけでなく、複数人の手数と保存の考え方を家庭の作業台へ移す方法でもあります。

モスル式クッバは、珍しい料理を一人で再現して終わる皿ではありません。

餡を炒める人、生地をのばす人、縁を閉じる人を分けられるから、料理の手間そのものが集まる理由になります。

日本で一人分を作るなら、22cmを2枚にして負担を抑えます。

そのかわり、餡が熱いうちに挟まない、生地を薄くしすぎない、茹で湯を荒らさないという三つを守ると、モスル式の姿と食感はかなり近づきます。

同じイラクの食卓を続けるなら、炭火で魚を焼くマスグーフや、じゃがいもと香草を揚げるアロークを添えると、皿の重さと香りに差が出ます。

よくある質問

クッバ・モスルの断面と残った生地を並べた、調理後の確認用の台所
断面の厚みと生地の状態を見て、次の一枚を調整する

22cmの円盤を扱う自信がありません

生地を4等分ではなく6等分し、直径16〜18cmの小さな円盤を3枚作ってください。

餡の厚さを5mm以内、外周の余白を1.5cm以上にすると、ひっくり返すときに扱いやすくなります。

茹で時間は生の円盤で2〜3分から確認し、表面が浮いて縁が締まった時点で引き上げます。

粗挽きブルグルが手に入りません

細粒ブルグル260gだけで代用できます。

ただし、粒の違いが減るため、生地がやや粘りやすくなります。

水は180mlから始め、セモリナ粉を35gに増やして、押した指跡がゆっくり戻る硬さに調整してください。

冷凍できますか

餡を冷まし、成形と縁閉じまで済ませた生の円盤を、1枚ずつオーブンシートで挟んで冷凍できます。

表面が固まってから保存袋へ移し、使うときは解凍せず、静かな沸騰の湯で5〜6分茹でてから焼きます。

一枚ずつ凍らせると、重なったまま割れる事故を避けられます。

生地が茹で湯で裂けました

湯が強く沸いていた、餡が熱かった、生地の縁が薄すぎた、のいずれかを疑います。

次の一枚は火を弱め、餡を冷まし、縁を2cm残して作ってください。

小さな裂け目なら、余り生地を貼ってから茹でられます。

ざくろ糖蜜は必須ですか

必須ではありません。

肉の香りに酸味を足したいときだけ、サラダへ5ml混ぜるか、レモン汁5mlで代用します。

残ったクッバはどう保存しますか

焼き上がったクッバは粗熱を取り、密閉して冷蔵し、翌日までを目安に中心まで温め直します。

生肉に触れたシートやまな板を、そのままサラダに使わないでください。

ひき肉料理は色だけで安全性を判断できないため、再加熱後も中心温度71℃を確認します。

主な参考リンク

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